Thursday, April 26, 2012

法哲学で学ぶエンテレケイアー論について

法哲学で学ぶエンテレケイアー論について

教えてください。







法哲学については、知らないのですが、

アリストテレスの説いたエンテレケイアについてなら、大まかに解説します。



古代では、法というのは、神々が宇宙をつくるうえで成立させている

中庸、つまりバランスによる秩序だと考えていたようです。



アリストテレスは、その事に基づいて、その構成要素の、4大元素を唱えます。

それが、精神界での、土、水、風、火で、物質界では、固体、液体、気体、

そして、エネルゲイア、いまでいうエネルギーにあたります。



それら4大元素は、法を成り立たせるために、中庸、つまりバランスが必要ですが、

それには、デュナミスという中庸を意志する精神が必要と説いたのです。



デュナミスとは、いわゆる力の統御というものです。

力の統御は、変化に基づいていて、太古では、運動霊と呼ばれていました。



この運動霊による中庸精神の実現のことをエンテレケイアと呼んだのです。

エンテレケイアが、物質的に顕現すると、エネルゲイア、つまりエネルギーとなるというわけです。



恐らく、このアリストテレスの中庸精神を、法的に表現する要素を、エンテレケイアというのでしょう。

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